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発情エクソシスト!~祓うと発情するお嬢様に仕えてます。~ LILITH|リリス
 
  この作品の舞台
架空の現代日本。人知れず鬼ども(妖怪、魔物)が存在している世界。鬼は普通の人には見ることもかなわない。霊感があったり霊的な力の強い者だけがその姿を視認し、声を聞き、触れることができる。人に災いをもたらす存在ではあるが、中には友好的な者もいる。人の負の感情を好む輩が多く、大抵は人の集まりやすい場所(都市部)に住み着く傾向にある。そんな鬼も住まう街、南都が舞台。ただしこの街には、昔から代々人に仇なす鬼を闇に紛れて葬る鬼やらい(退魔師)達が存在していた。

 


▼ストーリー▼
「ばっかもん!!!」

國東家の当主である國東幻水・エクィテス(くにさきげんすい・えくぃてす)から大目玉を食らう孫の國東清華・エクィテス(くにさきせいか・えくぃてす)。
隣に控えていた南風龍介(なつかぜりゅうすけ)は自分が怒鳴られているわけでもないのに竦み上がった。
この間あった鬼やらい(退魔師)の仕事で霊力を使い切り、清華は月経が来る昨日までずっと寝込んでいたのだ。
霊力の素は生命の源である精子や卵子に宿ると言われ、排されるのが一つである女の鬼やらいは、男より一度に使える霊力が大きい。が、使えば多量に力を消耗し、身体がそれを補おうとして催淫の発作が起きる体質になっている。
これは男の鬼やらいの精液を体内に補給すると霊力が戻るための症状で、もし補給しないと次の月経まで発情状態が続き、日常生活すら送ることができない。
だから女の鬼やらいは初潮がある頃、精液を補給してくれる男の鬼やらい(精授の者)を選ばなければならない決まりだが、清華は身体が成熟しきった今でも選んではいない。
それが原因で寝込んだので、幻水にどやされていた。

「私にパートナーなんていりません、おじい様」
「寝込んで日常の生活もろくに送れんくせになにを言っとる!!」清華が強気に返して、必要だ必要じゃないと、いつもの押し問答が始まる。
ここで普段なら幻水が根負けするところだが、今回ばかりは違っていた。
業を煮やした幻水が、精授の者を決めぬ孫のために許嫁を用意したというのだ。
相手は國東と古くから付き合いのある北神(きたがみ)家の男子らしい。

「勝手に決めないで! パートナーがいなくても普段の生活くらいどうとでもなります!」

豪語する清華に幻水は条件を付ける。
もしそれができないならばすぐにでも精授の者を北神家の男子と決める、と。
普通に生活できていないようならわしまで報告しろとものすごい剣幕で言われ、龍介はぶんぶん首を縦に。



清華と龍介、学校の裏庭で鬼と遭遇する。
その鬼は天鬼(てんき)と蛇鬼(じゃき)。
それぞれがランクを付けるなら中級くらいの鬼で、並みの鬼やらいなら一体につき二、三人で対処しないと倒せないほど。
そんな強い鬼が同時に二体。「ぼぉっとしないで」清華に怒られる。もうすでに戦闘態勢だ。
龍介も鬼やらいの家系だが、力は並み以下。役に立たない。
だというのに、清華はこの鬼達と闘おうとする。清華は並みではないから。
祝福を受けた剣、ミセリコルデに霊力をのせ、二体の強い鬼を相手に互角以上に闘う清華。
清華を相手にすると鬼ですら逃げ出すところから、鬼やらいの中でも特別力が強く、鬼をも従えることのできる、今となっては伝説的な存在、魔魂の傀儡師(デーモンマスター)ではないかと言われている。この国では右に出る者はいないとも。
鬼は手強いと知るとすぐに龍介を標的に。

「なんで俺!?」
「逃げないで闘えっていつも言ってるでしょう」
「む、無理ですって!」
「じゃあ私の役に立つようにしてあげるわ」龍介の身体に霊力を込める。
そして霊気の弾と化した龍介を、人間魚雷よろしく鬼に向かって投げ放つ。
龍介は二体の鬼に体当たり。鬼にダメージを与える。
二体が怯んだと同時に同じ場所に集めることに成功。二体が龍介を狙って集まる。

「どう? 主の役に立てて嬉しいでしょう?」
「嬉しくな──た、助けてくださいー!!」

清華は鬼と鬼の間の地面にミセリコルデを投げて突き刺す。
そして風の如き速さで走り込んで飛ぶと、ミセリコルデの柄に向かって霊力を溜めた拳を振り下ろした。
バチッ! と音がして、辺り一帯に霊力の帯が広がる。
それはまるで地を這う稲妻が如く。
二体とも感電したようにぶるりと震え、一瞬で消滅した。

「うわッ!?」

直後に、龍介の足下に大きな針、お清めを受けて破魔の光を放つ針型の手裏剣が突き刺さった。「失せよ!」力ある言葉が響いた途端、破魔の光が一斉に地面に広がり、辺りを照らして浄化した。
力の強い鬼であればあるほど、その妖気で周辺が汚染されてしまう。
清華が取りこぼした汚染箇所をいち早く見抜き、ただの一回で浄化してしまった。

「広がる前でよかったよ清華。久しぶり」


 
 




いかにも軽そうなイケメンが龍介達の前に姿を現す。
その姿を見ただけで、呼び捨てにされただけで、一気に清華が不機嫌になる。
この一見するだけでモテ男とわかる人物が、幻水が清華の許嫁と決めてきた、北神拓弥(きたがみたくや)である。

「なにしにきたの……。北神家のお坊ちゃんが」
「ご挨拶だね清華。僕は君を危機から救ってあげようとここにきたんだよ?」
「助けてなんて……頼んでない。帰るわよ龍介」
「まあ待ってくれないかな清華」

脇をすり抜けようとした清華の腕を、拓弥が捕まえた。
それを見た龍介は眉をひそめる。

「そろそろ催淫の発作が出て苦しくなるはずさ。君には僕が必要なんだよ。さ、僕と一緒に来るといい」
「おじい様から条件は聞いてるはずよっ……。私はまだ、あなたをパートナーと認めて……ないわ」
「相変わらず強情だね君も。もっと素直になった方がいいな」
「いいから放して!」

清華が強引に振り解こうとするも、手が震えてあまり力が入らない様子。
鬼達を相手に多大な霊力を消費したので、身体が疼いてきている。発情しているのだ。
いけ好かないお坊ちゃんに自身の主をいいようにされて腹が立った龍介。

「北神さん、うちのお嬢様が嫌がってるので手を放して貰えませんか?」

龍介が拓弥に手を伸ばしたときだった。
拓弥が空いた方の手を一閃させる。
途端に龍介はその場に引き倒され、そこに磔にされた。
肩や腕、脇腹に股座など、幾本もの針型手裏剣が、龍介の衣服を地面に縫い止めていた。

「私の従者に手をあげるなんて……どういうつもり!?」
「従者? そんな身分の低い者が僕に触れようとする方がいけないのさ。君はそこで這いつくばってるのがお似合いだよ」
「く!?」
「あなたね!!」

清華は渾身の力で手を振り解きつつ、同時に張り手を見舞う。
けれどそれは拓弥に受け止められた。

「やっぱり発作があるみたいだね、鈍ってるよ?」
「……どうかしら?」

振り解いた手はミセリコルデを抜いて、拓弥の喉元に突き付けられていた。
降参して清華の手を放す拓弥、必ず清華を手に入れると捨て台詞を吐いて去っていった。
そのあと清華に磔状態から解放して貰った龍介。
しかし今度は、清華に限界が訪れる。
案件が片付いて安堵したようにふらつく清華を、龍介が支えた。

「ひぃッ!!? さっ、触るなぁ……!」
「ぶべ!!?」

悲鳴を上げながら清華、龍介を殴り倒す。
いつものような強烈な威力はなかったものの、龍介は助けようとしたのにと猛抗議。ついでに鬼達のど真ん中に放り投げられたことも死ぬところだったと訴える。
しかし催淫状態にあっても清華は冷たくあしらう。
それを受けて心の中でブチキレな龍介。
自身の身体を抱きながら内腿を寄せつつ震えている清華を見て、いつもより少し入念にイタズラしてやれと思う。
朝起こすとき、着替えやお風呂で……。
催淫の発作が起きて発情していても普段通り生活しなければいけないという条件をたてに、龍介の性的イタズラの日々が始まるのだった。