元プロテニスプレーヤーの泉堂彰(せんどうあきら)は、教師をしている姉――真奈美(まなみ)の誘いで、テニスの名門聖セリーヌ学園でインターハイ出場選手のコーチをすることに。
あまり気の進まない主人公だったが、とりあえず学園へとやってきた。
そこで美少女だが超高飛車なお嬢様――向居堂楓(むかいどうかえで)と出会う。
……というより彼女の乗る車にひかれる。
「まったく通行の邪魔ですわ!」
「いや……俺ひかれたんですけど」
「ふんっ、あなた、わたくしを誰だとお思いですの!?」
「はぁ?」
「わたくしの名は向居堂 楓(むかいどう かえで)。あなたのような庶民でも、向居堂財閥の名は聞いたことがあるでしょう?」
自分が向居堂財閥の娘だと言っても一向に態度を変えない主人公に、楓はどきまぎ。彼女の取り巻きの野田丸子なる女生徒まで現れて混乱が拡大、いつの間にか……
「どうやらあの殿方の楓様に対する無礼な言動は、楓様に好意を寄せているからのようです」
「まっ、そ、そんなっ……!?」
「……いや、もういいから理事長室を教えてくれる?」
なんとか理事長室で臨時コーチとなるための手続きを済ませた主人公は、バタバタお姉さんな真奈美と合流。
相変わらず自分へ向けられる心配っぷりとラブ光線を受け流しつついざテニスコートへ。しかしテニスコートで待っていたのは、何とハイパータカビーお嬢様の楓だった。
自分にはコーチなど必要ないと言い張る楓を説得しようとすると、試合をして勝てば言うことに。
早速試合を始めるが、楓はあっさりと主人公に負け、ケガをしてしまう。真奈美がケガの手当てをしようとするとイヤがるので、主人公が強引にベンチへと運び、そして手当てをする。
すると何を勘違いしたのか……
「さては、わたくしのことが好きで好きで仕方ないのですわねっ!?」
「えええ!?」
「そ、そんなにわたくしに気がおありなら……お付き合いしてあげてもよろしくてよ?」
と、まるで主人公から迫られたように言い、強引に主人公と付き合おうとする楓。
しかしそこに待ったをかけたのがスーパーブラコン姉の真奈美だった。
「ダメよ! ダメよ! そんなの絶ぇっ対にダメ!! あきらはわたしのものなんだからっ!」
「な、何ですの泉堂先生?」
「向居堂さんとあきらが恋人になるなんて、絶対に許さないんだからっ! あきらは姉であるこの私のモノよっ!」
「わたくしに、手に入らないものなんてありませんわ!」
その一言から言い合いに発展し、楓は主人公と二人きりでテニスの合宿をすると言い出した。
それならばと真奈美もテニス部顧問として合宿に参加するという。
「合宿でわたしくと先生のどちらがコーチの恋人にふさわしいか勝負ですわ!」
「望むところよ! あきらは絶対渡さないんだからっ!」
「俺はおいてきぼりかよっ!?」
主人公を尻目に真奈美と楓の間で交わされる恋の火花!
かくして、主人公を巡った様々な誘惑恋バトルが始まるのだった。
はてさて、主人公は真奈美と楓、どちらの誘惑に屈するのかっ!? それともっ……!?
「いや……だから俺の意思は……!?」 |