主人公高見秋俊(たかみあきとし)は都内の学校に通う学生。
両親は早くに死別して姉、瞳(ひとみ)との二人暮らし。
その姉、瞳は学校でも有名な美人で成績も学内トップ、そんな姉との二人暮らしを周囲は羨むが、実際の姉との生活は甘いものではなかった。
「秋俊、また私の部屋から勝手にCDとったでしょう!?
今度勝手に私の部屋に入ったら酷いからね!」
「それと、冷蔵庫のお肉食べたでしょ!? 夕飯に使う予定だったのに!
学校の帰りに買ってきてよね」
「ねえ? 聞いてるの!? もう!」
毎日がこんな感じで、姉というよりは口うるさい幼馴染と生活しているようでした。
そんなある日の夜。
主人公が自分の部屋で悶々としていると、突然部屋にあるベランダから怪しげな装束をした、姉と同じぐらいの年頃のお姉さんが侵入してきます。
しかも何やら凶悪そうな大きな鎌を抱えて……
「あ! この人ですね! 自分の運命も知らずにバカ面さげて…フフフ」
驚く主人公に魅奈と名乗るそのお姉さんが、自分は死神であり主人公の寿命が尽きたため魂を刈りにきたと告げる。
「だから死んでください。ハイ♪」
「ええええええええええ!!!!!」
騒ぎを聞きつけて部屋にやってきた瞳はその事実を知ると、主人公のために必死に魅奈に命乞いをしてくれます。すると魅奈は瞳を輝かせて
「美しい姉弟愛ですね! わかりました! 一つだけ助かる方法があります!!」
と延命するための方法を教えてくれることに。
その方法とは!?
魂を刈られるまでに父親になれば死が延長されるというのだ。
つまり死神も鬼・悪魔ではない、子供ができれば温情として10年寿命を伸ばす規則があるという。
「でも、待てるのは1週間です。1週間で父親になってください!」
ちなみに、死神の間では受精卵は子供として認めています♪」
それを聞いて、ごくごく自然に瞳に目線が行く主人公。
こうして生死を掛けた1週間が始まります。
果たして主人公は姉を孕ませ生き残ることができるのか……!? |