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貴方だけが知る彼女の貌
P.N. ふじかけ
TEXT (受賞作品本文)
コンコン――と玄関のドアをノックする音がした。
その音に、胸が高鳴った。
鍋の火を止め、濡れ手をエプロンで拭きながら、玄関へ向かう。
――何か月ぶりだろうか。
お互い公務が忙しい身だ。だから仕方がないと、割り切ってはいるものの、こうして久しぶりに逢瀬を重ねられることが、嬉しくてたまらない。
ドアの施錠を外す。すると、間を置かずに扉が向こうから開かれた。
「――今帰ったぞ」
「――おかえりなさいませ、あなた」
そこには、夫の姿があった。以前と変わりない姿。それにほっとしながら、彼の手からカバンを受け取る。
「ありがとう。すまんな、いつも」
いえ――と言葉を返そうとして、彼の胸元のネクタイに目が奪われる。
「――やはり、私の見立て通り。似合っていますよ」
頬が緩むのを自覚しながら、以前贈ったネクタイ越しに、彼の胸を上から下へ撫でる。
ボコボコとした、たくましい胸板がそこにある。身をうずめてしまいたい...という欲を抑えながら、彼の様子を見やる。
「世事はいい。お前が選んだんだ。似合わないわけがないさ」
それより、と彼は言葉を切る。
「予定より数か月遅れてしまったが、変わりないか?」
「ええ。おかげ様で。あなたのご活躍は聞き及んでいます。私としても誇らしい限りです」
「ほう、それは嬉しいな。…かの魔界騎士から、褒められるのも悪くない」
「!家ではその名は使わないと約束したはずです!」
彼は、そうだった。とわざとらしく笑いながら、タイやカフスを外している。
いつもの冗談。そのやり取りができる喜びを感じながら、今自分がエプロンをしたままだということを思い出す。
「夕餉の準備は済ませています。ですので、まずはお風呂をどうぞ?」
まずは腹ごしらえから。彼の好物を作っておいたので、きっと喜んでくれるはずだ。
そう思いながら、リビングへ戻ろうとするが、彼に未だ動きはない。
「?」
どうしたのだろう?と、彼の表情を伺いみる。
そして彼と目があった瞬間。ドクン、と心臓と子宮が跳ねた。
「...らしくないな。てっきり早々に求められるかと思ったが」
じっ、とこちらを見る目つきは、獲物を前にしたオスのものに変わっていた。
ゆっくりこちらに歩を進めながら、彼は一呼吸置く。
「それとも俺だけか?これだけお前が欲しいのは」
彼の息が鼻にかかる。
そして、ガッシリとした手が尻に伸ばされ、そのまま抱き寄せられた。
「――!」
服越しでもわかる、限界まで屹立とした男根。
それが、スーツ越しに、下腹部へ押し当てられていた。
「俺もお前を久々に楽しみたい。――どうだ?先にお前をいただきたいのだが」
そう耳元で囁かれ、子宮から全身に電流が走った。
「――ッ♡!!」
ガクガクと全身が痙攣する。
イッてしまった。 女を出さないように努めていたのに、これだ。
そのまま身を任せてしまいたくなるが――。
「わ.....わかりまし...た。せめて、寝屋の準備をさせていただけませんか?」
内股になり、足と足を擦り合わせながら、なんとか言葉をひねり出す。
見上げる彼の顔は、満足げに笑っている。それは、優越感からくるもの。自分が、雌の顔になっているのだと、思い知らされ、顔が熱くなる。
「よかろう。早くしろよ?俺はもう我慢できそうにない」
ビクン、と服越しに男根が跳ねたのが分かる。挑発だろう。
そうして、彼はガッチリと尻をつかんだ手を離した。
「あっ....」
思わず出てしまった、名残惜しさからくる吐息。
それにますます顔が熱くなるのを感じつつ、寝室へ飛び込んだ。
「どうぞ――」
準備は整った。部屋の外にいる彼へ、中から声をかける。
すると、間を置かずに彼が入ってきて。
「――」
正座する私を見て、息を呑んだのがわかった。
それが嬉しくて、三つ指をついて言葉を紡ぐ。
「お帰りなさいませ。旦那様。貴方のお帰りを心待ちにしておりました。貴方だけの雌――イングリッドに、お情けをいただけないでしょうか?」
小首をかしげた後、腰から上半身を折り、綺麗にお辞儀をしてみせる。
娼婦のようだ、と最初の頃は思ったものだが、今は全く気にならない。
――自分が愛した雄に抱かれる以上の栄誉は、雌にはないのだから。
お辞儀から直るのと共に、チャリ――と、胸元で鎖が揺れ、下乳と腹部を軽く叩いた。
鎖は紫のネグリジェの奥にあるが、彼の眼は鎖へ釘付けになっている。
――私は彼にネクタイを贈ったが、彼は私にこれを贈ったのだ。
『お互いに身につけて貰いたいものを贈る』
これを贈られたとき、彼にとって、私は『魔界騎士』ではなく『雌』なのだと。そう実感できて、その夜はたいそう盛り上がったことは記憶に新しい。
「――許そう」
では、と。男のそばまで歩いていく。
歩を進める度にチャリと揺れる鎖は、余程彼の気に召したようで、彼の股間は先ほど以上にスラックスを押し広げている。あぁ――。
「おつらそう。失礼します」
彼の前で再び膝を折り、股間を眼前にとらえる。
すん、と鼻をきかせると、男臭い汗の香りに混じって、いやらしい香りがした。
「あは...♡」
思わず鼻を押し当てていた。鼻を上下に、男根をしごくように。
あぁ、愛おしい。この私が、ここをこれほどまでに熱くさせているのだ。
「...失礼します」
鼻で深く息を吸いながら、スラックスのベルトに手を伸ばし、丁寧に外していく。
フックを外し、残りはファスナー。
「あふ」
取っ手を口で咥え、ジジジと下へ動かしていく。
いやらしい香りが一気に広がり、鼻奥を刺激する。
思わず股をこすり合わせるが、そのままスラックスとボクサーパンツを一気にずりおろした。
ブルン!と限界まで勃起してのけぞったオ〇ンポが、飛び出した。
亀頭は赤黒く染まり、獲物を今か今かと待っているようだ。
それを、一気に喉奥まで迎え入れる。
「ングッ!」
熱く、大きい。喉奥を締め、亀頭を愛撫する。
「――フッ」
彼はビクリと身震いし、天を仰ぐ。
(これがお好きですものね…♡)
そのまま口をすぼめ、一気にしごく。
ぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ。
よだれと先走り液が混ざり合い、泡となって口の端にたまっていく。
それを合図に、容赦なく長いストレートを描き、攻め立てていく。
舌で亀頭の裏筋を攻めるのも忘れない。
(ああん、なんて逞しい。こんなに硬くなって...♡)
彼の声は聞こえない。頭蓋骨にフェラの淫靡な音を響かせながら、しかし前後させる頭は動かし続ける。
「くっ....イングリッド...!」
――そう、不意に聞こえた気がした。
彼の声か、上目で確認しようとしたが、ガシリ!と頭を掴まれ、一気にペニスが奥へ押し込まれた。
「オゴッ!?」
ぐぽん、と音がした気がした。 オ〇ンポが食堂にまで達した音だ。
そうして――
ビュルルルル!
大きく脈打ったオ〇ンポは、胃へ一気に精を吐き出した。
(熱ぅい...)
胃が彼の体温で満たされ、時折逆流したスペルマが鼻から外へ飛び出していく。
ひとしきり脈動が終わると、彼は手を緩め、オ〇ンポが口マ〇コから抜き放たれた。
「げぇっぷ....」
はしたない音が口をついて飛び出す。胃が熱い。胃が妊娠してしまいそうだ。
「流石、俺の女。一滴も落とさなかったな」
彼はそう言い、こちらの頭を撫でてくる。
「...お掃除を...」
ベタベタの顔をそのままに、真っ赤に腫れ上がったオ〇ンポ様を慰める。
まずは亀頭の掃除。舌でぐるりと円を描くようになめとり、亀頭の裏まで掃除。そして、尿道へ残った精液を優しく吸い出す。そうして、チュポンと竿を口から離した。
「うまかったか?」
彼の問いに、コクリと首を縦に振ると、体を後ろへ倒し、股を大きく開いた。
「どうかこちらへも...いただけませんか?」
言葉と共に、手でビラを広げることも忘れない。
ニチャ...と淫靡な音が寝室に響く。
「まったく、困った騎士様だ。部下が見たらどう思うか」
「ですからぁ、それは言わないと――」
いつものやり取り。だから一瞬油断してしまった。
「いくぞ?」
気がつけば夫の顔が目の前にあり、そのまま開いた足ごと抱きかかえられる。
そして。
「んほおおおおお!」
ズパン!という水気を帯びた、肉と肉をたたきつけるような音と共に、オ〇ンポが秘部を突き刺した。
「ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙...」
あまりの衝撃に、獣じみた声が口から漏れる。けれど止められない。
オ〇ンコから注がれる電流のような快楽。それが絶え間なく体を喜ばせ、喜びの嬌声が止まらない。
これが愛。女の自分だけに、夫が注ぐ愛なのだ。
私だけもの。私だけの旦那様。私だけのオチンポ様。
あぁ――もっと――。
「もっときてぇ!女を枯らして待ってたの!あなたのオ〇ンポ待ってたのぉ!あなたのオ〇ンポの形にしてオ〇ンコ待ってたのぉ!」
彼にしがみつき、媚びる。
「最高だ。溜めてきた甲斐があるというものだ!」
「あぁん嬉しいっ!もっと出してぇ!」
ぐっと、太ももから背中まで回されている夫の腕に力が入り、ピストンのストロークが伸び、より激しくなる。
「おほっぉ゙っぉ゙っぉ゙っ」
パンパンパン、とリズミカルにオ〇ンポが打ち付けられ、そのたびに太ももの肉が震え、視界がチカチカと明滅する。
あぁ、もうオ〇ンポ様のことしか考えられない。
ほとんど残っていない理性も吹き飛び、えへぇっとだらしなく表情も崩れ行く。
「っ!いい顔になったなイングリッド!それでこそ俺の妻!俺の専用オナホだ!」
「んぅ〜〜ん!?んほっほっ」
オ〇ンコを締めて応える。すると、ペニスもぐぐっと熱を増していく。
ピストンのスピードが最高潮に達する。彼の顔も何かをこらえるようにゆがみ、汗がこちらにまで飛んでくる。
その顔がたまらなく愛おしく、身を寄せて舌と舌を絡ませた。
「んへぇ。んぁ〜」
糸を引いて、舌と舌が離れていく。
そしてお互い息を荒げながら見つめ合う。
――出会った頃から変わらず、私だけを見て、私だけを愛してくれる世界にたった一人だけの男。その瞳に、今は私だけが映っていることが、たまらなく子宮を震わせる。
ビクン、と、マンコの中で、ペニスがひときわ跳ねた。
「だすぞ!イングリッド!」
「きてぇ♡孕ませてぇ!♡」
ペニスが最奥へ突き抜けられ、お互い抱きしめる力を強める。
ドピュッドルルルルル
脳にまで響くような射精の音を聞きながら、夫を抱きしめ、その胸に身をうずめる。
「んううううう♡」
ペニスが跳ねる度、ドプ...ドプ...と精がたまっていく。
その勢いは一行に弱まる気配がない。注がれる精は愛そのもの。
一滴たりともこぼしてなるものか。
快楽に気が飛びそうになりながらも、ぐっ、と子宮に力を籠め、圧力をもって、鈴口から吸いだす。
「くっ、とんでもない締りだ...!」
「...ふふ、ぜぇんぶ、いただきます、ね?♡」
子宮が精液で満たされるのを感じながら、彼と見つめ合い、再び舌を交えるのだった。
