太古より続けられてきた人と妖魔との契約があった。
その契約とは、妖魔に闇巫女を捧げることと引き換えに村を災いから救うというものであった。そして現代、その村は東京と呼ばれていた―――
その妖魔こと主人公・火朱夜刀鬼神(ヒアケノヤトノオニガミ)は通称「夜刀鬼(やとおに)」と呼ばれる魔界の存在。
「約束のときは来た……此度の闇巫女ははてさて……」
闇巫女とは、主人公に捧げられる特別な巫女のことで、巫女は主人公に連れられ魔界に下り、数々の試練を受けて魂を妖化させ、闇巫女として主人公・夜刀鬼に仕え、主人公の眷属を産み増やす道具として淫獄を彷徨うことになるという。
しかし一人の少女の決意がその因果を断ち切ろうとする。
代々、主人公に闇巫女を捧げてきた八神家の第120世巫女・八神蘭は、非情なる闇の試練に耐え抜き、闇巫女になった振りをして夜刀鬼に近づき討ち滅ぼすというのだ。
最初、リスクの大きな蘭の主張に周囲は反対するが、やがて蘭の実力が認められ、主人公討伐が決せられる。
先代の巫女でもある母から受け継いだ恐るべき霊力の込められた霊剣を手に主人公討伐を誓う蘭。
いち早くそれを察知した主人公は、その目論見を逆手にとり、蘭を淫獄の絶頂地獄へと罠にはめる。淫化していく蘭の身体、しかし希望を失わない蘭の魂。
果たして主人公は蘭を堕落させ、『闇巫女』にすることができるのか……!?
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