露出した顔や手足はもちろん、わたしの体中がその触手の分泌するネトネトで、醜悪な液体に覆われていく。
「あはははっ! 風子お姉ちゃん、その子、とってもイイ臭いがするでしょ?いったい何の臭いだか分かる?」
「え……? な、なに……!」
わずかに自由になる顔を動かすと、黄龍が少し離れた場所で鼻をつまんで、あざけりの表情を浮かべてるのが見えた。
「その子、わたしの可愛い触手獣は、興奮した男のオチンチンから溢れるカウパー氏腺液を体中から分泌できるのよ」
「えッ!? ……いっ、いやああああああっっっ!!」
わたしの視線の先で、腕よりも太い鮮赤色の触手が、大きく鎌首をもたげて、まるでわたしに見せつけるようにヌラヌラと上下左右に蠢いていた。
「やだっ、やめてっ、お願い、もう止めさせてッッ!そんなの入る訳ないよぉ、絶対むり、やだやだぁっ、壊れちゃう、女の子じゃなくなっちゃうゥウウ!!」
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